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JAQUWA

masAto/
<< Announcement of the release of JAQUWA's new requiem album as a sequel "pArfait Amour Episode II" on Sept 2nd, 2015 | main | Announcement of the release of JAQUWA's new requiem album as a sequel "pArfait Amour Episode II" on Amazon/iTunes etc dated 15th Oct, 2015 >>
9/11 Memorial Concert @ NY Buddhist Church, Central Park, 14th Anniv memorial day of 9/11 attacks and 70th Anniv memorial year of ending WWII
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    関東、東北地域への大雨警報が相次いで発令される中、
    幸いにも天候の回復により9月11日午前便でのNYへの
    渡航が叶った事から、2015年9月13日(日)14:00〜今年も
    幸運にも昨年に引き続き、NYマンハッタン島北西部、
    ハドソン川の畔にある小さなお寺NY Buddhist
    Churchにて、14年前に発生した9.11米国同時多発テロ
    事件により亡くなられた約3,000人の罪なき犠牲者、
    そしてその御遺族に捧げる追悼演奏会を関係者の皆様
    の深いご理解とご協力、そしてご尽力の元に無事に開催
    させて頂く事が出来ました。改めてこれまでJAQUWA/寂和を
    陰ながら支え、見守って下さった全ての皆様に心から
    感謝の念に堪えません。謹んで御礼申し上げたいと想います。




    今年は14年目を迎えた9月11日の晩、渡航メンバーと共に
    現地を訪れ、グラウンドゼロにて、立ち上る蒼き追悼の光の下、
    鎮魂の祈りを捧げました。
    墓碑銘の上にいくつもの国旗や花が手向けられ、故人を偲ぶ
    静かな祈りが滝壺に流れ落ちる水音の音と共に寂しく厳粛に
    響いていました。






    グラウンドゼロ近郊の路上、ビル壁面全体が自由に書き込みが
    出来るアートスペースとして開放され訪れる人々がそれぞれの
    平和への想いが刻まれており、JAQUWAも全ての犠牲者の魂が
    安らかな眠りにつけますようにメッセージを記しました。






    明けて12日午前中セントラルパークのベセスタの泉の池の畔にて、
    初めての追悼演奏を渡航メンバー3人にてさせて頂きました。
    既に昨年演奏させて頂いた広場では、コーラスグループ、ハーピスト、
    ギター弾き語りと様々なアーティストがそれぞれの想いを込めて
    9/11犠牲者追悼演奏が多種多様な表現の元に繰り広げられていた
    ことから、JAQUWAは広場を離れ池の畔に場所を移し、自作の
    レクイエム"pArfait Amour"を昨年に引き続きヴァイオリニストの
    内田沙理さん、ピアニスト兼作編曲家の竹腰コウセイさんと小職の
    箏と共に静かに心を込めて演奏させて頂きました。
    週末に公園を訪れた地元の皆様も関心を持たれた方が自然に足を止め
    られ、中にはベンチに座られゆっくりとお楽しみ頂いた方も
    いらっしゃいました。







    今年は第二次世界大戦終結より70周年の節目でもあり、
    かつ、広島で被爆した浄土真宗の開祖、親鸞聖人の銅像が
    同Churchに寄贈されてから、60周年の節目でもあること
    から、現地で記念式典他様々な行事が催されておりました。

    9月13日(日)11:00〜9/11犠牲者追悼の法要が静かに屋外の
    親鸞聖人銅像の前で執り行われ多くの参列者と共にお祈り
    を捧げて参りました。


    拡大の一途を辿る「テロ」と風化していく過去の「戦争」
    の記憶、この二つの悲劇を忘れず、次の世代にどのように
    語り継いでいくべきなのか?そして、未来の子供たちの平和、
    平穏が守られるために、いま自分たちは何をなすべきなのか?
    余りにも無力な自分に出来る事は音楽を通して、微力ながら
    その事を伝え続けていく事、そのように考え、今年もまた
    プログラムを練り直し、志を同じくする素晴らしい共演者、
    アーティストの皆様と共にテロの世紀の原点であるNYの地
    にて無心に演奏をお届けして参りました。



    前述したヴァイオリニストの内田沙理さん、ピアニスト兼
    作編曲家・サウンドクリエーターの竹腰コウセイさん、そして、
    沖縄出身のアーティスト、イベンターで平和活動家の新垣朝一さん
    に同行頂き、共に演奏会を創り上げ無事に開催させて頂きました。

    前半は「鎮魂」。後半は「明日への希望、平和と平穏への祈り」
    の2部構成として昨年よりも曲数を増やした意欲的な構成
    にて臨みました。
    昨年9月、始めてNYでの上記トリオ編成で行った演奏を形にすべく、
    帰国後よりアルバム制作に取り組み本年9月2日に無事リリースの
    ご報告をさせて頂きました"pArfait Amour Episode II"の収録曲
    から4曲(pArfait Amour(prelude, part-1,3), SAQURA-soul/桜霊)。
    そして、2009年に9/11並びに第二次世界大戦の犠牲者追悼の意を
    込めて制作したアルバム"ordinAry"からも2曲(ordinAry (part-1,2))
    を組み込ませて頂きました。
    加えて今回の舞台の為に新たに作曲した新曲"道"Michi/Road to Soul,
    Soul to Call"並びに、箏の独奏曲"光/HIKARI, Hope for Tomorrow"も
    盛り込ませて頂きました。
    特に前者は戦後70年の節目に太平洋戦争にてフィリピンで戦死し、
    未だにかの地で眠り続ける叔父に捧げるべく新たに書き下ろしたものです。



    今年のトピックとして、内田沙理さんは前半、後半それぞれに
    想いの込められたカバー曲「シンドラーのリスト」「花」を
    自ら選曲され1曲づつピアノ伴奏と共に演奏頂きました。
    竹腰コウセイさんは今年もご自身の楽曲「LIFE」を演奏頂きました。
    また、毎年広島、長崎の平和祈念式典に参加されている新垣朝一
    さんの平和活動の一部についてもご紹介をさせて頂きました。
    そして、プログラム最後に小職のオリジナル曲"white-wAll"では、
    NY在住のギタリストShu Nakamuraさんにゲスト参加頂き、
    コラボレーションをさせて頂きました。

    舞台終了後、今年は9/11事件後にグラウンドゼロの現場の
    復興活動に尽力されていた方もご来場になりその当時の様子を
    実直に語られ「自分達のために演奏をしてくれている事に感激
    した。ありがとう。」といった過分な御言葉も頂戴し、感慨深く
    拝聴しました。
    プログラム最終曲の後に幸いにもアンコールを頂き今年もまた1曲、
    Simon & Garfunkelのカバーで有名なイギリス民謡"Scarborough Fair"
    をお届けし幕を閉じました。
    終焉後に今年も温かい拍手を長く頂戴しご来場頂いた地元のお客様、
    この貴重な機会を与えて頂いたBuddhist Church関係者の皆様、そして、
    昨年同様に今年も志を同じく演奏を共に出来た共演者、応援下さった
    サポーターの全ての皆様に対し心より深く感謝し、厚く御礼申し上げ
    たいと想います。







    ●JAQUWA/寂和 9/11追悼演奏会プログラム
    JAQUWA - 9/11 Memorial Concert at NY Buddhist Church
    2:00 pm, Sunday, September 13th, 2015
    - Section-A:鎮魂/Requiescat
    1. Quiet Lights: Soprano Sax Solo
    2. pArfait Amour (prelude): 箏/Koto Solo
    3. pArfait Amour (part-1): 箏/Koto, Violin, Piano/Keyboard
    4. pArfait Amour (part-3) Silk Waltz/Green Silk Road: 箏/Koto, Violin, Piano/Keyboard
    5. Theme from “Schindler’s List”: Violin, Piano/Keyboard
    6. SAQURA-Soul/桜霊: Vocal, Piano, Violin, Keyboard
    7. 道/Michi, Road to Soul, Soul to Call: Vocal, Piano, Violin, Keyboard
    8. ordinAry (part-2): Vocal, 箏/Koto, Violin, Piano/Keyboard

    - Section-B:明日への希望、平和・平穏への祈り/Hope for Tomorrow, Prayer for Peace and ordinAry
    9. ordinAry (part-1): Soprano Sax Solo
    10. 光-HIKARI-Hope for Tomorrow-: 箏/Koto Solo
    11. 花: Violin, Piano, Keyboard
    12. LIFE: Piano, Violin, 箏/Koto
    13. white-wAll: Vocal, 箏/Koto, Violin, Piano/Keyboard

    - Encore
    Encore: "Scarborough Fair": British traditional folk song

    #1,2,3,4,6,7,8,9,10,13: Comp/Lyrics: 武藤正人, Masato Muto
    #5,11: Comp: John Williams, Shokichi Kina, Featuring: 内田沙理, Sally Uchida
    #12: Featuring/Comp: 竹腰コウセイ, Kosei Takekoshi

    また、幸運にも現地邦人向け新聞の週刊NY生活(9月5日付け)
    でもお取り上げ頂きました。




    今年のもう一つのトピックとしては、グラウンドゼロに昨年11月
    に竣工した7棟の再建計画の第1号棟"One World Trade Center"の
    展望台がオープンし、14年ぶりにグラウンドゼロの現地に蘇った
    タワーの頂点からの眺望を堪能する事が出来た事です。
    テロリストのハイジャック機による激突によって倒壊したかつての
    タワーが見事に蘇り、1776フィート(約541m)の高さから見下ろす
    マンハッタンの展望は万感の想いが込み上げて参りました。




    NYの復興の確かな足取りを感じ取る事が出来た反面、
    14年前に巨大な瓦礫の残骸が積み重なり、さながら恐竜の
    墓場と化したグラウンドゼロ。その囲まれたフェンスの周りに
    無数の遺影、ろうそく、お供え物、メッセージ等に囲まれた
    その現場で無心に箏を奏でた時に全身で感じた、
    地中深くに突き落とされ絶命した約3000の御霊の無念の想い、
    その原点を決して忘れず、音楽を通して伝え続けていく
    決意を新たにしました。




    来年は、15周年の節目となりますが、拡大する難民問題、
    世界各地に蔓延する過激思想家によるテロの懸念等、
    世界情勢はより不透明感を増し、更に混沌とした様相を
    呈している様に伺えます。

    だからこそ、暴力の連鎖に未来は無く、常に繁栄の元に
    忘れ去られた罪なき犠牲者の無念が有り、御遺族のやり場
    のない怒り、哀しみが有る事を忘れず、少しでも寄り添い
    つつ、微力ながら音楽を通して、次の世代に粘り強く、
    語り継いで行きたいと想います。

    改めて今年もこのNYの地にて皆様より頂いたご厚情に深く
    感謝しつつ、今後とも引き続きJAQUWA/寂和は、新たな楽曲制作、
    アレンジ、デザイン創作、そして、コラボレーションを模索
    しつつ更に貪欲に成長すべく尽力して参りたく存じます。




    以上
    masAto/
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