2010.02.28 Sunday
2.20インド最貧州の学校での芸術祭(WAF)への出演
2月20日(土)インドの最も貧しい州とされるビハール州のブッダガヤ、
スジャータ村にある小さな学校と孤児院のニランジャナスクールにて開催
されたウォール・アート・フェスティバル(http://wafes.net/)にJAQUWA/
寂和として出演させていただきました。
このイベントへ出演する事になったきっかけは、ニランジャナパブリック
ウェルフェアスクールの代表・創設者であるシッダルタ・クマル氏との
交流から始まりました。
約2年前に大阪でインド料理店を経営しながら学校支援のNPOである
ニランジャナセワサンガ(http://www.npws.org)の活動を平行して行い、
支援者を求めていた同氏との出会いからこの学校の存在を知ることが
出来ました。
そもそも約2500年前に仏教の創始者の仏陀が悟りを開く直前に昏睡状態に
陥っていた際に、このスジャータ村の娘から差し出された牛乳粥によって、
生気を取り戻し、ニランジャナ川を越えたすぐ近くの菩提樹の下で悟りを
開いたと伝えられる伝説の地、スジャータ村。
現在では、IT分野で急速に発展する西部とは裏腹に、主たる産業が伝統的
な農業や手工業しかなく、乾季には雨量が少なく灌漑技術にも乏しい東部
のビハール州では、大多数の貧困層を抱えており、州政府の予算不足から
学校の数が足りず、十分な教育が提供されて来なかった結果、識字率が
48%と全国平均を著しく下回る窮状となっています。
このスジャータ村に約17の周辺の貧しい農村の4歳から13歳までの
子供たち約300人を階級に関係なく、幅広く受け入れいている学校が
あります。これがニランジャナスクールです。
(http://www.youtube.com/watch?v=9ArD8HBkxOA&feature=related)
今回のイベントは、ライターのおおくにあきこさんが企画立案、アーティ
スト選定を担い、現地ではボランティアコーディネーターの浜尾和徳さん
が中心となり行われたもので、国際交流基金のプログラムとしても承認を
受けて開催されたものです。そして、JAQUWA/寂和も本イベントへの招待を
いただき、自主的に出演をさせていただきました。
会場であるニランジャナスクールの白い壁にアーティストがペインティ
ングをすることで、この学校の文化的価値を高め、子供たちに身近に
アートを感じてもらうこと、そして、この学校からアートを発信していく
ことで知名度の向上を図ることが主な目的として、開催されました。
具体的には日本人アーティストの浅井 雄介さんが校舎のいたるところに
マスキングテープの上に植物の絵を自由に描くマスキングテープペイン
ティングが行われ、また、2階の教室では、床に意図的に干草がしかれ、
壁、天井の教室全体に地元の土から採取された絵の具を用いたペインティ
ングがふんだんに施されることにより、教室、そして、校舎全体が一つの
巨大なアートホールと化していました。
のどかな牧歌的な風景が続くスジャータ村の風景の中で、JAQUWA/寂和は、
筝とSAXにて心ばかりの演奏をさせていただきました。
1部は校舎の1階の教室で演奏させていただき、従来の寂和スタンダード
に加え、今回のイベントのために書き下ろした新曲"white wAll"も披露
させていただきました。
”目の前に広がる真っ白な宇宙空間(壁)に自由に夢を描き続けよう”
という僕なりの子供たちへのメッセージを込めて、作詞・作曲したもの
です。
そして、2部では、舞台を3階の屋上に移し、一面のブッダガヤの平原
の見渡せる校舎の上で、演奏をさせていただきました。
次第に辺りが薄暗くなり、三日月のほのかな月明かりに照らされる中、
ステージの最後では、インドの民族楽器シタール奏者Anupam Bhattachrya
氏と打楽器のタブラ奏者の二人をスペシャルゲストとしてお迎えし、
インド古典音楽を1曲披露いただいた後に、SAXでコラボセッションを
させていただきました。
即興演奏を主体とするインド古典音楽の鮮烈なメロディとうねるリズムを
感じつつ、それに呼応するように、アラビック旋律のフレーズをソプラノ
SAXで即興でひねり出し、ひたすら掛け合いを続けながら、一夜限りの
コラボレーションを堪能することが出来ました。
1部、2部共にご来場いただいた地元のみなさま、子供たち、日本人
ボランティアの皆様から暖かい拍手をいただけたことは、感謝の念に
耐えません。深く心に残っています。
改めてこの貴重なフェスティバルにて、演奏の機会を与えていただいた、
主催者のおおくにさん、ニランジャナ代表のシッダルタさん、パタック
校長先生、共演させていただいた浅井さん、コーディネーターの浜尾さん、
はじめ、ボランティア関係者のみなさま、そして、ご来場いただいた
すべての方々へ心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
多少なりとも寂和の音色が地元の皆様の心に残ることが出来たならば無上
の喜びです。
そして、ニランジャナの明日を担う子供たちが未来へ大きく飛躍し、一日も早く貧困から脱することで、彼らが自らこの学校を支援し、自立的に運営
することが出来るよう、心から願ってやみません。
JAQUWA/寂和は、1000人学校プロジェクト第2弾の有力な候補として、
ニランジャナスクールの支援を検討していきたいと思います。
●JAQUWA/寂和 Set List/ Wall Art Festival@Niranjana School,
Sujata village, Bodh-Gaya, Bihar, India
○1st Set @ Class room, 1st Floor
1. GANGA
2. mother universe -紫/murA-sAki
3. will eternAl -whenever i remind u- (G#m)
4. ordinAry (part2) we're just searching for...
5. white wAll
○2nd Set @ Rooftop Place
6. ordinAry (part1)
7. pArfait Amour (part2)
8. Scarborough Fair
9. Collabo-Session with Indian Musician (Sitar and Taburha)
1-7: Music & Lyrics by masAto/
8: English traditional ballad
9: Indian traditional song
以上
masAto/
スジャータ村にある小さな学校と孤児院のニランジャナスクールにて開催
されたウォール・アート・フェスティバル(http://wafes.net/)にJAQUWA/
寂和として出演させていただきました。
このイベントへ出演する事になったきっかけは、ニランジャナパブリック
ウェルフェアスクールの代表・創設者であるシッダルタ・クマル氏との
交流から始まりました。
約2年前に大阪でインド料理店を経営しながら学校支援のNPOである
ニランジャナセワサンガ(http://www.npws.org)の活動を平行して行い、
支援者を求めていた同氏との出会いからこの学校の存在を知ることが
出来ました。
そもそも約2500年前に仏教の創始者の仏陀が悟りを開く直前に昏睡状態に
陥っていた際に、このスジャータ村の娘から差し出された牛乳粥によって、
生気を取り戻し、ニランジャナ川を越えたすぐ近くの菩提樹の下で悟りを
開いたと伝えられる伝説の地、スジャータ村。
現在では、IT分野で急速に発展する西部とは裏腹に、主たる産業が伝統的
な農業や手工業しかなく、乾季には雨量が少なく灌漑技術にも乏しい東部
のビハール州では、大多数の貧困層を抱えており、州政府の予算不足から
学校の数が足りず、十分な教育が提供されて来なかった結果、識字率が
48%と全国平均を著しく下回る窮状となっています。
このスジャータ村に約17の周辺の貧しい農村の4歳から13歳までの
子供たち約300人を階級に関係なく、幅広く受け入れいている学校が
あります。これがニランジャナスクールです。
(http://www.youtube.com/watch?v=9ArD8HBkxOA&feature=related)
今回のイベントは、ライターのおおくにあきこさんが企画立案、アーティ
スト選定を担い、現地ではボランティアコーディネーターの浜尾和徳さん
が中心となり行われたもので、国際交流基金のプログラムとしても承認を
受けて開催されたものです。そして、JAQUWA/寂和も本イベントへの招待を
いただき、自主的に出演をさせていただきました。
会場であるニランジャナスクールの白い壁にアーティストがペインティ
ングをすることで、この学校の文化的価値を高め、子供たちに身近に
アートを感じてもらうこと、そして、この学校からアートを発信していく
ことで知名度の向上を図ることが主な目的として、開催されました。
具体的には日本人アーティストの浅井 雄介さんが校舎のいたるところに
マスキングテープの上に植物の絵を自由に描くマスキングテープペイン
ティングが行われ、また、2階の教室では、床に意図的に干草がしかれ、
壁、天井の教室全体に地元の土から採取された絵の具を用いたペインティ
ングがふんだんに施されることにより、教室、そして、校舎全体が一つの
巨大なアートホールと化していました。
のどかな牧歌的な風景が続くスジャータ村の風景の中で、JAQUWA/寂和は、
筝とSAXにて心ばかりの演奏をさせていただきました。
1部は校舎の1階の教室で演奏させていただき、従来の寂和スタンダード
に加え、今回のイベントのために書き下ろした新曲"white wAll"も披露
させていただきました。
”目の前に広がる真っ白な宇宙空間(壁)に自由に夢を描き続けよう”
という僕なりの子供たちへのメッセージを込めて、作詞・作曲したもの
です。
そして、2部では、舞台を3階の屋上に移し、一面のブッダガヤの平原
の見渡せる校舎の上で、演奏をさせていただきました。
次第に辺りが薄暗くなり、三日月のほのかな月明かりに照らされる中、
ステージの最後では、インドの民族楽器シタール奏者Anupam Bhattachrya
氏と打楽器のタブラ奏者の二人をスペシャルゲストとしてお迎えし、
インド古典音楽を1曲披露いただいた後に、SAXでコラボセッションを
させていただきました。
即興演奏を主体とするインド古典音楽の鮮烈なメロディとうねるリズムを
感じつつ、それに呼応するように、アラビック旋律のフレーズをソプラノ
SAXで即興でひねり出し、ひたすら掛け合いを続けながら、一夜限りの
コラボレーションを堪能することが出来ました。
1部、2部共にご来場いただいた地元のみなさま、子供たち、日本人
ボランティアの皆様から暖かい拍手をいただけたことは、感謝の念に
耐えません。深く心に残っています。
改めてこの貴重なフェスティバルにて、演奏の機会を与えていただいた、
主催者のおおくにさん、ニランジャナ代表のシッダルタさん、パタック
校長先生、共演させていただいた浅井さん、コーディネーターの浜尾さん、
はじめ、ボランティア関係者のみなさま、そして、ご来場いただいた
すべての方々へ心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
多少なりとも寂和の音色が地元の皆様の心に残ることが出来たならば無上
の喜びです。
そして、ニランジャナの明日を担う子供たちが未来へ大きく飛躍し、一日も早く貧困から脱することで、彼らが自らこの学校を支援し、自立的に運営
することが出来るよう、心から願ってやみません。
JAQUWA/寂和は、1000人学校プロジェクト第2弾の有力な候補として、
ニランジャナスクールの支援を検討していきたいと思います。
●JAQUWA/寂和 Set List/ Wall Art Festival@Niranjana School,
Sujata village, Bodh-Gaya, Bihar, India
○1st Set @ Class room, 1st Floor
1. GANGA
2. mother universe -紫/murA-sAki
3. will eternAl -whenever i remind u- (G#m)
4. ordinAry (part2) we're just searching for...
5. white wAll
○2nd Set @ Rooftop Place
6. ordinAry (part1)
7. pArfait Amour (part2)
8. Scarborough Fair
9. Collabo-Session with Indian Musician (Sitar and Taburha)
1-7: Music & Lyrics by masAto/
8: English traditional ballad
9: Indian traditional song
以上
masAto/